宜野座カーブという変化球を知っていますか?今や絶滅危惧種となってしまったこのカーブですが、投げ方がとても独特なのです。
また、この独特な投げ方から「故障するのでは?」「肘が壊れそう」などの偏見から投げる人が少ないのも事実だと思います。そんな凄い落差の宜野座カーブをこの記事でご紹介します。
- 宜野座カーブの投げ方がわかる
- 故障すると言われる理由がわかる
宜野座カーブの投げ方
宜野座カーブを語る前に実際に握り方や投げ方を説明ます。宜野座カーブの投げ方は結構独特なので、肘や肩のケアを十分に行ってから練習してください。
まず宜野座カーブの握り方です。
中指は全て縫い目にかかるように持ち、人差し指は添えるだけです。至ってシンプルな握り方だということが分かります。
上の写真は投げ方で矢印はそのボールを投げる進行方向を表しています。この時点で「え?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。手の甲が通常と比べると「逆」を向いていますよね。まずポイント①はここです。
- キャッチャーに手の甲を向ける!
そして投げ方のポイント②は普通のストレートを投げる感じと同じで「後ろ小さく、前大きく」ということです。
- 後ろ小さく、前大きく
そしてリリースの時ですが、中指の縫い目を利用して「切る」といったイメージで投げます。通常のカーブなら「曲げる」といったイメージがあるかとは思いますが、宜野座カーブは「切る!」です。
- 縫い目を利用して「切る!」
リリースした後の手の動きは、通常のストレートやシュートなどと同じ動きをします。普通のカーブとはリリース後も逆の動きをするわけです。
では、どのようにしてこの宜野座カーブが生まれたのでしょうか?
宜野座カーブとは?
2001年21世紀枠で初出場した沖縄県立宜野座高校で、あるひとつの球がごく普通の県立高校を全国レベルの強豪校まで押し上げました。そのあるひとつの球とは
宜野座カーブ
という訳で宜野座カーブが世の中に知れ渡りました。
その宜野座カーブはどのようにして生まれたのか?それは、当時監督を務めていた奥濱 正監督によると円通常のカーブではあまり曲がらなかったので、外側に捻り投げたらかなり曲がったことが始まりだとおっしゃっていました。
他のスポーツでボクシング・バレー・バトミントンなども打ち終わりは外側に捻っていることが分かる。ですので、独特な腕の振りと今まで説明をしてきましたが、理にかなった腕の使い方なのかも知れません。
ではなぜ、宜野座カーブを投げると故障すると言われるのであろうか?
なぜ故障するといわれるのか?
それは肘や肩の使い方が他のスポーツと似ているところはあるが、宜野座カーブを投げることによって、本来のカーブとは異なった動きをすることには違いはないです。
ですので、普段普通にカーブを投げる人からすれば明らかにおかしな投げ方だと決めつけられたり、宜野座カーブに対する安易な理解で投げて肩などを痛めたと言った世間の声が、この「故障する」「故障しやすい変化球」となったのかもしれないですね。
ですので、しっかりと肘や肩のケアを行い柔軟性を損なわないように練習することにより、理にかなった腕の動きでとてつもない落差のカーブを取得することが出来ることは間違いないと感じます。
宜野座カーブの投げ方のまとめ
いかがでしたでしょうか?宜野座カーブの投げ方や握り方、宜野座カーブの誕生について説明してきましたが、宜野座カーブを取得することが出来ればかなりの武器となる変化球を取得したと言っても過言ではないと思います。
しっかりと肩・肘のケアを十分に行い練習することにより故障といったことは少しでも避けられると思うので、そこの理解を徹底して練習し最強の矛となり得る変化球を手に入れましょう!
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